はじめに
こんにちは。TRAinDATAです。
皆さんは東京臨海高速鉄道や埼玉高速鉄道といった鉄道をご存じでしょうか?
利用したことがある方は分かるかもしれませんが運賃が他の鉄道会社より非常に高いので有名です。
今回はそんな○○高速鉄道がなぜ高額鉄道と呼ばれてしまうほど運賃が高くなってしまうのかを深掘りしていきます。
ぜひ最後までご覧ください。
「高速鉄道」を冠する路線
現在、「高速鉄道」を冠する鉄道会社は首都圏だけでも4路線。以下がその一覧です。
東京臨海高速鉄道
埼玉高速鉄道
横浜高速鉄道
東葉高速鉄道
そもそもこれらの鉄道路線は新幹線のように速度が速いわけではありません。
なぜ「高速」なのでしょうか?
それは路面交通より速いから。
つまり路面電車等と比較した際、専用線路を走る鉄道の方が走行スピードが速く「都市高速鉄道」というくくりが生まれたわけです。
つまりJRや民鉄など皆さんが想像する電車も「高速鉄道」ということになります。
なぜ高い?○○高速鉄道
さて、話を本題に戻しましょう。
先ほど挙げた「高速鉄道」を冠する路線の運賃のお話です。
ここで関東大手私鉄との初乗り運賃の比較をしてみましょう。
なんとすべての高速鉄道の初乗り運賃が200円を超えています。
関東大手私鉄平均と比べるとその差は50円前後。
なぜここまで高額鉄道になってしまうのでしょうか?
主な要因をみてみます。
1.相互乗り入れ(相互直通運転)の関係で初乗り運賃を両方の鉄道事業者から請求される(大都市近辺の郊外開発路線、地方の3セク化路線等)。
2.新しく作られたため、建設コスト回収を理由に加算運賃が設定されている。
3.もとから鉄道の需要が少ないところに作ってしまい、乗客が少ないため高運賃を設定せざるを得ない(鉄建公団の地方路線等)。
4.運営元に高収入な副業がない。
5.公共交通という認識が薄く営利目的とされ補助金が出ない。
6.整備新幹線開業による並行在来線3セク転換の際にJR時代と比較して遥かに高額な運賃設定。
ピクシブ百科事典
上に挙げた4路線のうち、ほとんどは②が原因です。
とりわけ東葉高速鉄道はバブル期の土地高騰真っただ中に建設されたため費用が莫大になり未だに返済が完了していません。
もしこれらの高額鉄道の運賃が安くなるとしても借金の返済が完了してからになるでしょう。
まとめ
いかがだったでしょうか?
「高速鉄道」が「高額鉄道」になってしまう切ない(?)ワケが分かって頂けたと思います。
最後までご覧いただきありがとうございました。