個性強すぎ!? 三セク路線を徹底解説!! 北海道・北東北編

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お久しぶりです。

れもんです

今回は、前回予告した通り第三セクター路線を1つづつ紹介していくシリーズの第1回をお送りします

勢いに乗ったまま執筆していたら膨大な情報量になってしまいました。無理に全て読もうとするのではなく、目次等を活用してすこしづつ読むことをおすすめします。

目次

前置き

今シリーズで取り扱う第三セクター路線(以下三セク路線)ですが、Wikipediaの「第三セクター鉄道」に記載されているもののうち、

  • 国鉄及びJR各社から分離された赤字ローカル線を引き継いだもの
  • 整備新幹線の開業に伴う並行在来線を引き継いだもの
  • 赤字私鉄路線を引き継いだもの
  • 新規路線を開業、運営するために設立されたもの

を取り扱います。

貨物輸送専用路線や廃止されたものは取り扱わない予定ですので、ご了承ください。

そして、このシリーズは全11回にわたって全国81路線を紹介する予定です。

そして今回は第一回として、北海道と北東北の路線を紹介します!

道南いさりび鉄道

開業経緯

2016年3月に北海道新幹線が開業したことにより並行在来線となったJR北海道の江差線を引き継ぐ形で設立された。

会社自体は2014年8月に北海道や沿線自治体の出資によって「北海道道南地域並行在来線準備株式会社」として設立されていた。

2014年10月から11月にかけて社名の一般公募が行われ、沿線でみられるイカ釣り漁船の幻想的な漁火(いさりび)にちなんだものが採用された。

路線概要

2024年2月末に道南いさりび鉄道が保有する路線は道南いさりび鉄道線一つのみであり、今後増加する予定はない。

道南いさりび鉄道線は、先述の通りJR北海道の江差線の五稜郭駅〜木古内駅間を引き継いだものであるが、列車自体はすべてがJR北海道の函館本線の函館駅まで乗り入れる。

車両はすべてJR北海道から路線や設備等とともに16億円で譲り受けたキハ40形1700番代を使用しており、司令システムや車両基地はJR北海道のものを共同使用している。

(↓キハ40形と同系列の車両である富山地域鉄道部所属のキハ47↓)

経営状況

同社は沿線の人口減による利用者減少という問題に直面しており、昨年度の決算で-2億100万円の、コロナ渦前のR1年の決算で-1億7500万円の赤字が発生している。

観光列車や名所

同社ではキハ40-1793、-1799の二両を改造し「ながまれ号」として運行している。

この車両は「地域情報発信列車」と称され、定期的に観光列車「ながまれ海峡号」として運行されている。

また定期列車のほか、予約式の観光団体列車としても月に1-2回運行されており、観光団体列車の場合は函館駅 – 木古内駅間を往復4時間程度と通常の2倍の時間をかけてゆっくり走る。車内では沿線の提携レストランで調理された食事が提供されるなどのサービスがある。

上磯駅〜茂辺地駅の間にある矢不来信号場では函館湾に浮かぶような函館山や、沿線にある札苅村上芝桜園という芝桜園などの絶景を車内から見ることもできる。

その他にも多数の名所があるがここでは紹介しきれないので、下に道南いさりび鉄道公式が名所についてまとめているページを貼っておくので、興味があれば読んでいただきたい。

https://www.shr-isaribi.jp/enjoy/midokoro/

青い森鉄道

開業経緯

2002年の東北新幹線八戸延伸及び2010年の同新幹線新青森延伸により並行在来線となったJR東日本の東北本線の青森県区間を引き継ぐ形で設立された。

会社自体は2001年5月に「青い森鉄道株式会社」として設立されていた。

路線概要

2024年2月末時点で青い森鉄道が所有する路線は青い森鉄道線のみであり、今後増加する予定はない。

青い森鉄道線は、青森県が第三種鉄道事業者として線路などの設備を保有し、青い森鉄道が第二種鉄道事業者として列車の運行等を行っている、いわゆる上下分離方式の路線である。

当路線は先述の通りJR東日本の東北本線の目時駅〜青森駅間引き継いだ路線であるが、後述するIGRいわて銀河鉄道線との運転系統の分離は八戸駅で行われている。

また、青い森鉄道線は青い森鉄道の他にJR貨物も第二種鉄道事業者とされており、数多くの貨物列車が通過する路線でもある。

青い森鉄道が運行する列車は、経営移管時にJR東日本から譲り受けた701系を改造したり、701系をベースに自社で新製した青い森701系と、JR北海道東日本のE721系をベースに新製した青い森703系の2形式のほか、後述するIGRいわて銀河鉄道のIGR7000系で運行されており、司令業務などは運行開始当初、すべてIGRいわて銀河鉄道へ委託していたが、青い森鉄道区間の運行管理と指令業務については、2010年にIGRいわて銀河鉄道の「ぎんが指令」からJR東日本盛岡指令青森分室に移管となり(青森分室は目時 – 青森間を担当)、された後、青森分室は青い森鉄道に移管され、青い森鉄道区間の運行管理と指令業務については、「青い森指令」が行っている。

経営状況

開業当初は赤字が予想されていたが、第三種鉄道事業者である青森県と協力し、需要に即した増便や駅の新設・移設、駅近くへの県立高校の移転などを行ったところ、2017年度からコロナが流行し始める2020年までの間、完全黒字化を達成した。

観光列車や名所

当路線では現在、観光列車は運行されていない。

沿線には、歴史の教科書にも出てくる三内丸山遺跡などの他にも数多くの名所がある。

その他にも多数の名所があるがここでは紹介しきれないので、下に青い森鉄道公式が名所についてまとめているページを貼っておくので、興味があれば読んでいただきたい。

https://aoimorirailway.com/musumekko/pdf/aoimori-musumekko2014.pdf

IGRいわて銀河鉄道

開業経緯

2002年の東北新幹線により並行在来線となったJR東日本の東北本線の盛岡以北の岩手県区間を引き継ぐ形で設立された。

また、社名は会社が設立される前に公募され、「みちのく鉄道」が最多数であったが、岩手県出身である宮沢賢治の「銀河鉄道の夜」にちなんだ「いわて銀河鉄道」に決定された。

しかし、後の調査により盛岡市内に同名の会社が存在することが発覚し、苦肉の策として頭にIGR(Iwate Galaxy Railwayの略、決してIwate Ginga Railwayではない)をつけた「IGRいわて銀河鉄道」に決定した。

なお、当時は会社名としてアルファベットが登録できなかったため、名義上は「アイジーアールいわて銀河鉄道」として登録されている。

路線概要

2024年2月末時点でIGRいわて銀河鉄道が保有する路線はいわて銀河鉄道線の一つのみであり、今後増加する予定はない。

いわて銀河鉄道線は先述のとおりJR東日本の東北本線の盛岡駅〜目時間を受け継いだ路線であるが、目時駅以北の区間を引き継いだ青い森鉄道線との運転系統の分離は八戸駅で行われている。

また、青い森鉄道線と同様にJR貨物が第二種鉄道事業者となっており、多数の貨物列車が通過する路線でもある。

いわて銀河鉄道線で運行されている列車は、経営移管時にJR東日本から譲り受けた701系を改造したり、701系をベースに自社で新製したIGR7000系や青い森鉄道の青い森701系のほか、JR東日本からの直通列車には同社の701系キハ110系が使用される。司令システムは青い森鉄道線に委託され一体的な運行が行われていたが、青い森鉄道線の業務は2010年に分割され、現在はいわて銀河鉄道線単独で業務を行っている。

経営状況

開業以来赤字であったが、新駅設置やコスト削減などに努めた結果、2005年度に黒字転換し、東日本大震災が発生する2010年度までの5年連続で黒字決算となった。

また、東日本大震災の翌年である2011年度に再度黒字転換し、以後5年間黒字決算が続いた。

これは、本業である鉄道事業の他、観光業(銀河鉄道観光)や不動産業(IGR不動産)といったいわゆる副業に力を入れたことも一つの要因である。

観光列車や名所

当路線では現在、観光列車は運行されていない。

当路線の名所として「めがね橋」が挙げられる。ここは、名著「銀河鉄道の夜」の舞台ともされるほか、「恋人の聖地」ともされる。

仙台空港鉄道

開業経緯

以前は自家用車が主だった仙台空港へのアクセス改善を目的とし設立された。

路線概要

2024年2月現在、仙台空港鉄道が所有する路線は仙台空港線ひとつのみであり、今後増加する予定はない。

仙台空港線は先述の通り、仙台空港へのアクセス線である。

仙台空港線自体の区間は名取駅〜仙台空港駅間であるが、全列車が名取駅からJR東日本の東北本線に直通し、仙台駅まで足を伸ばしている。

仙台空港線で運行される列車は、仙台空港鉄道がJR東日本のE721系をベースに自社発注したSAT721系と、JR東日本が仙台空港線直通列車専用に製造したE721系500番代の二形式が運用されている。両形式とも共通運用が組まれており、併結が行われることもある。

経営状況

開業以来一年あたり9億円ほどの赤字が続いたが、東日本大震災の発生により2010年度は26億円の赤字となった。しかし2011年度の決算は25億円の補助金により1000万円の黒字となった。

2012年度は補助金の減額などにより三億円ほどの赤字に転落したがその後はすこしづつ経営状況が改善していき、コロナ直前の2019年度は1090万円の黒字まで改善した。

観光列車や名所

当路線は空港アクセス線であるため、観光列車は運行されていない。

また特筆すべき名所もあまりなく、大きな施設もイオンモール名取ぐらいしかない。

この路線には観光需要より、空港アクセス需要のほうがあるのだろう。

秋田内陸縦貫鉄道

開業経緯

国鉄時代に特定地方交通線として指定された角館線(角館駅〜松葉駅)及び<ruby阿仁合あにあい線(鷹ノ巣駅~比立内駅)と、両線を結ぶ、建設途中の鷹角線を引き継ぐ形で設立された。

路線概要

2024年2月現在、秋田内陸縦貫鉄道が保有する路線は秋田内陸線のみであり、今後増加する予定はない。

秋田内陸線は、先述した角館線と阿仁合線、そして移管後に開通した鷹角線を一つの路線としたものであり、区間としては鷹巣駅〜角館駅となる。

この路線には現在「スマイルレール秋田内陸線」という愛称がつけられている他、過去には「あきた❤美人ライン」という愛称があったこともある。

秋田内陸線では、普通列車の他に追加料金が不要な快速と、急行料金が必要な急行「もりよし」が運行されている。

普通列車や快速には新潟鐵工所のNDCシリーズであるAN-8800が、急行「もりよし」にはAN-8800のほか、急行用に開発されたAN-8900や、団体用に開発されたがその後の改造により急行にも充当されるようになったAN-2000が充当される。

経営状況

自動車に利用客を奪われている状況であり、データがある年度だけの話にはなるが、年2〜3億円ほどの営業損失(要するに税金とかを抜いた赤字額)が発生している。

観光列車や名所

同線には先述した急行のほか、団体用として運行できる車両が何両かあり、積極的に団体列車を運行している。

前田南駅は、映画「君の名は。」に出てくる糸守駅に似ていると話題になり、観光客が集まったこともある。

次回予告

いかがだったでしょうか。

次回は南東北編と行きたいところですが、一個どうしてもやりたいネタがあるので先にそっちを投稿します。

たぶん次回は3/16ぐらいになるとおもいます。 

スジ鉄らしいネタです。

その次の南関東編は3/25目標でつくりますが、三陸鉄道で手こずりそうです。

では、また次回の記事でお愛しましょう。

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