「快速ラビット」とは

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こんにちは、とうほくらいんです。

3月に入り、2024年度のダイヤ改正が近付いてきました。山形新幹線の新型車両E8系がデビューしたり、E259系の房総特急運用開始など、今回のダイヤ改正では輝かしい「新登場」が多いものとなっています。その一方で快速列車の減便も目立つダイヤ改正となっています。京葉線の通勤快速全廃と快速大減便は連日ニュースでも取り上げられるなどの騒動に発展しました。その陰で宇都宮線(東北線)の快速列車にも異変が生じています。

目次

風前の灯火となった快速「ラビット」

 JR東日本は3月16日からのダイヤ改正で夕夜の宇都宮線快速「ラビット」を上下線ともに廃止すると発表しました。これにより、夕夜のみの設定であった上り(上野方面)の「快速ラビット」は全て消滅となり、下りも朝方の数本にまで本数を減らし、まさに「風前の灯火」となっています。高崎線快速列車の「アーバン」も同様、夕夜に設定されていた列車は廃止となります。

「快速ラビット」と「快速」の違い

 風前の灯火となった「快速ラビット」ですが、そもそも快速ラビットとは何なのか。ここからが本題となりますが、今回は「快速ラビット」について徹底解説をしていきたいと思います。

 実は、宇都宮線では「快速ラビット」を名乗る列車とは別に「快速」を名乗る列車が運行されています。高崎線と宇都宮線が分岐する大宮駅以北の区間ではこの2列車に明確な違いはありません。ならば、「名称を統一してしまえばいいのではないか」と思われがちなのですが、実はそうもいかない理由があります。

 結論から言ってしまえば、「快速」と名乗る列車は正確には「宇都宮線快速列車」ではありません。新宿駅を経由する湘南新宿ラインの快速列車です。湘南新宿ラインは宇都宮線にも直通しますが、直通先の宇都宮線内で「快速ラビット」を名乗ることはせず、「快速」として運行されます。その一方で「快速ラビット」は上野駅を経由する「宇都宮線」としての快速列車です。

 「快速」の通過駅は、東戸塚新川崎西大井・さいたま新都心・土呂・白岡・新白岡・東鷲宮・栗橋・野木・間々田となっています。(湘南新宿ラインには「特別快速」もあり、これらに加えて恵比寿を通過する)

 「快速ラビット」の通過駅は、尾久・さいたま新都心・土呂・白岡・新白岡・東鷲宮・栗橋・野木・間々田です。

 宇都宮線と湘南新宿ラインが合流する赤羽駅以北では停車駅に差はありませんが、「快速ラビット」は尾久駅を通過するという特徴があります。そもそも、湘南新宿ラインは尾久駅を通らないためこのような形となるのは必然ですが、一般的に「快速と快速ラビットの違い」はこのように説明されます。

快速ラビットの歴史

 ここまで快速と快速ラビットの違いを説明してきましたが、ここからは「快速ラビットの歴史」について解説していきたいと思います。

 快速ラビットが誕生したのは分割民営化後間もない1988年3月13日のダイヤ改正日です。快速ラビットには前身となる「新特急なすの」という列車が存在しました。全9往復の「新特急なすの」でしたが、利用客数は振るわず、1988年のダイヤ改正で「新特急なすの」の4往復が「快速ラビット」として運行されることになりました。

 「快速ラビット」の列車名の由来には諸説あり、その中でも以下の2つが有力とされています。

  • うさぎの跳びはねる姿になぞらえて、速達性をアピールするような列車名をつけた
  • 「快速」の英語である〝Rapid〟と似た発音である〝Rabbit(うさぎ)〟を列車名にした

 後者は若干ギャグ要素がある説ですが、同時期の「快速スイフト」も〝swift〟という英語が由来になっているため、後者の説のほうがより有力説とされているようです。

 その後、211系やE231系やE233系などに運行車両が変更されることはあったものの、「快速ラビット」自体に大きな変更はなく、30年近くにわたって「快速ラビット」は安定して運転されてきました。そんな「快速ラビット」に大きな転機が訪れたのが2021年のダイヤ改正でした。

 誕生からちょうど33年目となる、2021年3月13日に実施されたダイヤ改正では宇都宮線通勤快速が全廃となりました。この廃止となった通勤快速は「快速ラビット」として運行されることになったため、夕方運転の快速ラビットが増えることになりました。実に33年振りの大きな転機でした。

しかし、僅か3年後の2024年のダイヤ改正をもって夕夜の快速ラビットは全廃となったのです。

おわりに

 あと約2週間で夕夜の「快速ラビット」は姿を消し、宇都宮線上りからは完全に消滅することとなります。前項にもあるように、今回廃止となる夕夜の「快速ラビット」は元々は通勤快速として運転されていた列車です。さらに、この「通勤快速」の前身は「快速スイフト」という列車でした。名前を変え、列車自体は運転が続いていた「快速スイフト」の消滅ともいえるかもしれません。「列車名」のついた列車がまたひとつ消えてしまうのは寂しさがありますが、残りの2週間のうちに、夜を駆け抜ける「Rabbit」を目に焼き付けておきましょう。

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