イラストで見るE501系

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こんにちは、えふせんです。

「イラストで見る〜」シリーズ、今回はE501系編になります。近年何かと話題になりがちな形式ですね。

今回は形態差というよりは、この形式が踏んできた歴史を見ていこうと思います。日本初にして唯一の交直流通勤電車、その波瀾万丈な車生をできる限り読み応えのあるように書いたつもりです。

内容としては、1995年の登場から色々な仕様の変更、現在に至るまでとイベント用のアレの話まで、知識の追いつく範囲で、できる限りの内容を書きました。

では、JR唯一の交直流通勤電車、どんな電車なのでしょうか。早速見ていきましょう。

目次

日本初の交直流通勤電車 E501系

1990年代、混雑が激化する常磐線はいくつもの秘密兵器を持っていました。そのうちの一つが、人を詰め込むことに特化して作られた15両ロングシートモノクラス編成のE501系です。タイトル通り、日本初にして日本唯一の交直流対応通勤電車です。

交直流対応によって取手を越えることはもちろんのこと、当時の最先端プレハブ小屋こと209系をベースにした機器類、ベースどころか大体同じ車体の採用などと、気合いが入ってるのか流用で手抜きしたいのかよくわかんない電車です。

最高速度は120km/hと、なんとこの電車ハマの赤いあんちくしょうと同じスピード帯で走れます。京急と同じ速度で走れる209系顔おもろいな。

京急の話題が出てきましたが、皆様もご存知だと思います。京急の2100・新1000形と同様に、デビュー時のE501系も歌います。「ドレミファインバーター」と呼ばれる、ドイツのシーメンスが作った、起動時に音階を奏でるインバーター装置を搭載しています。京急と違うところは、減速時も歌うこと。停車時は起動時とは逆の音階を奏でます。これぐらいの時代のJRは結構攻めの姿勢でしたが、こいつもその姿勢がよく見える車両の一つですね。

10+5の15両をほぼ固定扱いで上野〜土浦をひたすら往復するという、通勤電車らしい使われ方をしていました。土浦に常駐扱いだったため、当初は所属する勝田に帰ることは少なかったとか。

当初の予定では取手までの103系の運用も奪う程度に増殖するはずでしたが、トップナンバー製造後に常磐線の取手以北は大減便。97年の増備車を含んでも、結果としては10両+5両が各4本の製造で終わりました。

209系同様に製造元での仕様の違いがあり、それぞれのトップナンバー、10両基本編成のK-701編成が川崎重工で、5両付属編成のK-751編成が東急車輛製造でそれぞれ製造されました。そこからのフィードバックありきなのでしょうか、2番編成と3番編成は基本・付属編成全てが川重車となりました。4番編成は基本・付属とも東急製です。

川重構体の特徴として挙げられるのは妻面のビード。東急構体だとやたらRがキツく、少し白みがかった窓枠がわかりやすい特徴です。それ以外の違いは多岐に及びますが、その辺はググった方が早いです。(爆)

上野口撤退前、1日だけの青幕首都圏直通

JRが鼻で笑い飛ばして捨てた常磐新線計画を活用する形で、2005年に開業した対常磐線特化鉄道路線、首都圏新都市鉄道ことあきばつくばエクスプレス。全車両130km/hでの走行に対応しており、当時まだ415系とE501系がちんたら客を運んでいた常磐線とってTXの開業は、JRに牙を向くどころか喰らい尽くす最恐のライバルの誕生となりました。飼い犬どころか捨てた犬に手噛まれてちゃ元も子もないのに。

つくばエクスプレスの開業に対抗して、常磐線も130km/h対応の一般型交直流電車、E531系を導入。当時のJRはつくばエクスプレスの存在がよほど気になっていたのか、常磐線の上野口に乗り入れる交直流電車を全てE531系に代替するまでに至りました。

415系とかはまあ妥当ですが、そこで気になってくるのがE501系。ただでさえ少数派でほぼ15両固定で運用されていた当形式ですが、トイレ追設の上で、2007年3月のダイヤ改正からは常磐線の土浦以北・水戸線に左遷されました。ベース車両の209系0番台は2010年まで京浜東北線にいたことを考えると、少し早い撤退になってしまいました。まあ車両の性質上しょうがないんですがね…

全車両にトイレの設置、そして土浦以北の行き先に対応した青地の幕へ更新が完了し、そして迎えたダイヤ改正前日。2月時点で上野口からは撤退したはずのE501系ですが、この日だけ上野口で最後の活躍をしました。

その際には、当時残っていた上野発いわき行きの運用に充当され、最後の片道200km越えを成しました。まあさらっと午後には東京に帰ってきてましたが。

やたらと早い第2の北への転勤

10年ほど走り抜けた上野口を離れ、前述の追加設備を持って水戸地区に転用されたE501系。

トイレ追設や幕の交換のほかにも、連結することもほぼなくなるため連結器にはカバーが付けられました。15両ほぼ固定で常盤路を駆け抜けた時代とは大違いですね。

この時代では10両編成は常磐線、主に土浦〜いわきで用いられ、5両編成は常磐線の他に水戸線でも用いられていました。同じく上野口から撤退し、まだ残留するステンレス車体の415系と共に第2の車生が静かに始まりました。

だんだんローカル仕様にしていこう①

水戸地区への転用から少し経ち、色々な細かい変化がE501系にはありました。

上野から土浦の輸送力特化15両運用と、土浦以北のローカル輸送では勝手がまるで違いますからね。当初の改造では最低限必要な仕様に合わせるのみでしたが、時間をかけて少しずつ色々なところが変更されています。

この変更の中で、1番大きいものはやはり床下機器の更新でしょうか、歌わなくなりました。

京急でもそうですが、ドイツ製のインバーターという都合上、壊れた時の対応が非常に面倒です。そのため、機器更新を行うタイミングで国産のものに交換されました。2007年に付属編成が、基本編成の更新については長期の運用離脱が見込まれ、運用を離脱する間の予備車目的でE531系のK467・468編成が製造。製造された2010年から機器更新が行われました。

そのほかにもこのあたりの時期の変更点として、使用する機会が完全に無くなった電気連結器の撤去、最近マジで見かけなくなったマグサイン式の運行番号表示器の更新などが挙げられます。

そして、すごく中途半端な点なのですが、編成番号の表記から「-」が抜かれました。こちらは時期がまちまちなのですが、次の事項で紹介する段階までには全て更新されていたのでこちらで紹介させていただきます。

だんだんローカル仕様にしていこう②

少し時期が開きましたが、また色々変わりました。

1番目立つ点はパンタグラフ、2014年から2015年にかけて全車両がシングルアーム型に換装されました。個人的にはE501系はシングルアームの方がかっこいいと思ってます。そんな僕は多分少数派。

外観上で目立つ変化はその程度ですが、運用的な面では結構変わってます。10両基本編成は土浦への入線がほぼなくなりました。朝夕にはまだ残ってますがね。

一方で5両付属編成ですが、この時期にほぼ水戸線専属のような扱いとなっていました。一時期水戸線以外の運用無くなってましたし。

以上のとおり、この時期には10両は常磐線の水戸以北、5両は水戸線主体となりましたが、現在はどうなのでしょうか。現在仕様を見ていきましょう。

対日立社員特化兵器10連・ほぼ死に5連

はい、現在仕様です。また目立つ変更点として、一部編成は行先表示器がLEDのものに換装されました。僕はこの仕様が1番好きです。相変わらずそういう人は少数派な気がしますが…

LEDに換装されたのは、10両基本編成のK701〜K703編成、5両付属編成のK752編成です。東急製の車両を避けるかのように、見事に川重車ばかりですね。東急製車両には付けられない事情とかあるんですかね?209系の製造会社を問わずLEDに換装されている転用劇を見ているとそんなことはなさそうですが…

そして、運用も大きく変化しました。前述の運用形態から、10両基本編成は大差はありません、2023年の改正で日中の運用が消えて朝夕限定になったぐらいです。

大きく変化したのは5両付属編成、水戸線主体で運用が組まれていましたが、2018年に水戸線の小山駅付近のデッドセクションにて故障が頻発。2019年のダイヤ改正で水戸線の運用から完全に撤退しました。

その後は常磐線の運用が割り当てられました、ですが2023年の改正で常磐線ではワンマン運転が開始され、10両の基本編成は平日ラッシュ時に大量スポーンする日立の社員の皆様を乗せて走っていますが、5両付属編成は朝の水戸からいわき間を1往復する1運用のみとなっています。なんなら、各駅に貼られているE501系冬季の3/4ドア閉扱いの案内の期限が今年のダイヤ改正前日までとなっていたため、おそらくですが5両付属編成は2024年のダイヤ改正で定期運用を離脱することになりそうです。用途もないのでさっさと廃車もありそうなんですよね、1本を除いてですが…

SAKIGAKE!!勝田塾 酒盛り電車編

はい、サブタイトルふざけちゃいましたが、前述の付属編成の中で1本除かれたやつです。

常磐線で度々運行されていた地酒列車、運行のたびに水郡線のイベント用テーブルを借りてE501系の付属編成に設置していましたが、この度専用列車が登場。水戸駅で3ヶ月ぐらい放置されてたK754編成に白羽の矢が立ち、見事に綺麗に模様替えされてしまいました。

紅梅と白梅をモチーフにしたカラーを纏い、僕は初見どう見ても梅をモチーフにしたと思っていましたが、水戸の水と*(アスタリスク)を捩ったロゴマークを付けています。どういうコンセプトなんだ。

車内にはテーブルが常設、うまいこと手すりとかを使って固定したそうです。すごいね。

なおそれ以外の点はそのままになってます。方向幕も残置です、まあ団体と回送しか出さないでしょうし妥当っちゃ妥当ですかね…

いかがでしたでしょうか。常磐線あるある、微妙に不発な秘密兵器のうちの一つでした。415の1900とかもそうですね。ですが、功績は確かです。東京と茨城を結び続けたロングシートは、今は沿線故に大量スポーンする日立の社員の皆様を運ぶことにしっかりと使われています。完璧な成功を残した電車というわけではないですが、確かに常磐線の歴史に残る名車の1つなんじゃないかな,なんて思います。

E501系、昔から面白い電車だなあなんて思っていろいろ調べて見てました。ただ、本当に次の改正はE501系の転機になるのかなぁなんて思ってます。5両の運用全滅が噂されてはいますが、10連の運用にメスが入る可能性がないとも言い切れませんし。まあ、撮るならお早めにってことです。葬式湧き出したら面倒ですし。

では、今回はこの辺りで。最後まで閲覧ありがとうございました〜

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えふせんっていいます。電車描いてます。記事も書きます。よろしくお願いします。(`・ω・´)ゞ
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